思っていること

【miniコラム】キングダム。紙と電子書籍でなんで発売日が違うのか。怒りをつらつらと。

僕は今までの人生で漫画というものにあまり触れずに生きてきました。ワンピースで「悪魔の実を食べた人は泳げなくなる」という設定も最近知ったくらいです。

そんな人生を送ってきた僕ですが、ある時、ある漫画にどハマりしました。

それが『キングダム』

次の展開が予想を上回る連続。読み進めていくたびに主人公・信の成長していく様子。もう一瞬で虜になりました。

最初の出会いはiPad miniの電子書籍の使い心地を知るためにkindleで1〜3巻を購入したところから始まりました。キングダムの凄いところは読み終わるとすぐに続きが知りたくてしょうがなくなるところ。僕も例に漏れず早く次を読ませてくれっ!となり、気がつくと54巻まで購入していました。

でもこれが紙の単行本だったら話が違ったのかもしれません。紙の場合はすぐに続きを読みたくても書店に行かないといけません。もし行った書店になかったらAmazonなどで注文することになるでしょう。

つまり何が言いたいかというと紙の単行本だったら読みたい欲をすぐに満たすことができなかったということです。

やっぱり熱が冷めきらないうちに読むことがキングダムを楽しむ最高の方法です。僕は電子書籍で読みたい時に読めたからキングダムにハマったと言っても過言ではないと思っています。

そんなキングダムですが、最新刊に関して僕は文句を言いたいことがあります。

それは紙の単行本と電子書籍(kindle版)とでは発売日が約1ヶ月ずれているということです

最新刊の55巻は紙の単行本は8月19日に発売されています。一方でkindle版は9月19日発売。そう、電子書籍版が遅いんです。kindle版で今までの巻数を所有している僕はもちろんkindle版を購入します。でもこんだけ遅いとなると本当に嫌になります。正直こんな記事を書くくらいにはブチ切れています。

元々「読みたい時にすぐ読めるから」kindle版を購入したのに最新刊に関しては紙の単行本の方がすぐ読めるという逆転現象が起こっているのです。

ここで少し他のヤングジャンプの漫画に目を向けてみましょう。

例えば『ゴールデンカムイ』こちらはkindle版と紙の単行本で発売の違いはありません。(最新刊19巻はどちらも9月19日発売。)

最近実写映画が公開されて話題の『かぐや様は告らせたい』ですが、こちらもkindle版と単行本は同日です。(最新刊16巻はどちらも9月19日発売。)

なんでキングダムはこんなに遅いのでしょうか…。本当に謎です。

今度は少し他の業界に目を向けてみましょう。

例えば音楽業界。音楽においてはCDと音楽配信ほぼ同時のことが多いですよね。もっと言えば先行配信など、実際のCDよりも早く配信されることも少なくありません。

CDよりも配信の方が運送業者やショップの利益などを考慮する必要がないので、レーベルは儲かると聞いたことがあります。もちろん損得勘定だけでビジネスが成り立つわけではありませんが、そういう一面もあるということは頭に入れておきたいですよね。

これを紙と電子書籍に当てはめて考えるのであれば、印刷業者や本屋を考慮する必要のない電子書籍が優遇はおろか冷遇されるのはおかしいと思いませんか?

すみません、少し熱くなりすぎました。僕だってキングダムを楽しみにしている読者の一人。遅いとはいえ、スマホやタブレットで読めるのは嬉しく思います。

じゃあなんでこんなに怒っているのかというとまた別の問題があります。

それは「星のロミ」などの漫画を違法アップロードされたサイトたちです。これらのサイトは基本的に紙媒体の本を誰かがデータ化してアップロードすることでいろんな人が読めるようになります。なので単行本の発売から数日くらいでアップロードされることが多いです。

そう。紙と電子書籍で発売日が大きくずれているキングダムに関しては、正規の電子書籍を待っている僕たちよりも「星のロミ」で読んでいる人たちの方が早く読めるということです。

これが本当にむかつく。「あ、kindleよりも早く読めるし無料ならそっち読むわ」ってなる人も少なからず出てきますよ。もちろん違法アップロードする人間が悪いということは当たり前ですが、本当に違法サイトを潰したいのであれば、ある程度出版社も対策を考えるべきだと思います。

いたちごっこの違法アップロードと闘うのもいいですけど、目の前には正規の読者の声があるということも頭の片隅に入れておいて欲しいものです。

以上。数少ない電子書籍好きの読者の意見でした。

追記

ちなみに「星のロミ」は現在は閉鎖されて完全に見れない状態みたいです。(2019/09/15現在)

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