iPadを使う時は常にApple Pencilを使う、という方は珍しいでしょう。iPad miniというサイズ感になるとなおさらです。iPad miniの大きさは、腰を据えて絵を描くとかの使い方には向いていません。外出時にメモ帳としてさっと書き込んだり、スマホよりも少し大きな画面で電子書籍を読んだり。持ち運ぶことによって真価を発揮するものです。
そんなiPad miniを持ち運ぶならば、Apple Pencilも一緒に持ち運びたいと考えるのが普通でしょう。しかしながらApple Pencilは持ち運びにはとことん向いていません。引っ掛けるクリップみたいなものもないし、iPad Proのようにマグネット式で本体にくっつくわけでもありません。文房具と一緒にペンケースに入れれば良いと思うかもしれませんが、一般的なペンに比べてもかなり長いので、ケースからはみ出てしまいます。
ぼくのiPad miniの使い方も例に漏れず、メモとして使い方と大きい画面を利用してコンテンツを楽しむというもの。当然Apple Pencilの持ち運びをどうするか困っていました。そこで行き着いたのが今回の商品。おしゃれな見た目と持ち運びの時に負担にならない感じが気に入っています。
『twelve south PencilSnap』
2009年に設立された、Apple製品のアクセサリーを扱う米twelve south社から発売されている本製品。本革でできたケースにマグネットが埋め込まれており、純正のスマートカバーなどマグネットを持つケースにくっつけて使います。カラーバリエーションはブラックとキャメルの2色。本革を使っているということで高級感があり、触り心地もいいです。その分お値段もそれなりに。Amazon楽天ともに約4500円で販売しています。
出し入れには少し力を必要とする
使っていてすぐに感じるのはペンへのアクセスのしづらさ。かなりきつく作られているので、ケースへの抜き差しの時は少し力が必要です。この点は書きたい時にすぐ書きたいという方には向かないと感じました。
使い続けたら柔らかくなるかなと思っていましたが、使い始めて2週間以上たった今でも固いです。ただ、ペンは間違いなく落ちないくらいの固さなので安心して使い続けられそうです。
邪魔になるならば外せばいい
持ち運ぶ上で大切なことはApple Pencilを使わないときに邪魔にならないこと。手に持って動画を見る時や、電子書籍で漫画を読む時。こんなときはApple Pencilを使いません。使わないのにくっついていると邪魔で仕方がないです。そんなときは外してその辺に置いておけばいいのです。ケースに入っていれば、転がっていくことはありませんし、なくす心配もないでしょう。
マグネット式ですぐ外せるので邪魔だと思った時にすぐに外せます。ゴムバンドで留めるタイプのケースや、本体ケース一体型のものに比べてこの点が圧倒的に優れています。
純正スマートカバー+PencilSnap+Apple Pencil=97g
当たり前だと思いますが、持ち運ぶなら軽いほうがいい。持ち運びに必要なもの合わせて約97g。約300gのiPad miniと合わせても負担にならない重さです。持ち運ぶ上でこの重さで収まるのは魅力的です。
使用上のデメリットがほぼない
外しやすさも軽さも負担にならないことに繋がります。この2週間持ち歩いてみて感じたのは、まさにこのポイント。カバーにくっついているので「ペンを持ち運ぶ」という感覚はなく、「iPadを持ったら勝手についてくる」という感覚です。本体をスマートカバーでスタンドさせても付けたまま使えますし、邪魔に感じればすぐに外せる。使っていて違和感だったり、負担に感じることがありません。
ペンが取り出しずらいので、書きたいときに即座に書けないという点を除いては正直完璧な商品だと思います。色々とあるApple Pencilの持ち運び方法の中で、機能十分で負担にならず、見た目もおしゃれなPencilSnapは少し値は張るものの最適解と呼べるでしょう。
ケースではなく、マグネットが入ったグリップもレビューしました。ぜひこちらも見に来てください。