『WF-1000XM3』
2019年7月13日にSONYから発売された完全ワイヤレスイヤホン。発売当初からネットを中心として評価が高く、発売1ヶ月は品薄で入手困難な状態が続いていました。僕も発売されて数日後にAmazonで注文しましたが、かなり届くのに時間がかかりました。
カラーバリエーションはブラックとプラチナシルバー。どちらも上品な見た目で甲乙つけがたい。
高音質と高いノイズキャンセリング性能を兼ね備えていることが最大の特徴ですが、接続の安定性やバッテリー持続時間などBluetoothイヤホンとしても取り回しのいいスペックを持っているのも大きい。まだ使って1ヶ月程度ですが、いいとこ悪いとこ忖度なしにレビューしていきます。
[su_accordion class=”“][su_spoiler title=”【細かいスペックを見る】 ” open=”no” style=”fancy” icon=”plus” anchor=”” class=””] 本体質量:8.5g
充電時間:1.5時間
充電端子:USB Type-C
電池持続時間(連続音声再生時間):最大6時間(NC ON)/最大8時間(NC OFF)
電池持続時間(連続通話時間):最大4時間(NC ON)/最大4.5時間(NC OFF)
電池持続時間(待受時間):最大9時間(NC ON)/最大15時間(NC OFF)
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WF-1000XM3のここが好き
- 高級感のあるデザイン
- 安定した接続性と低遅延
- カナル型だからこそのフィット感
- 普段使いには満足のバッテリー性能
- 優秀なノイズキャンセリング機能
- 疲れない音質
WF-1000XM3のここがイマイチ
- ケース、本体ともに大きい
- タッチ操作
- この価格でワイヤレス充電非対応
- この価格で非防水
かっこよさに震える
第一印象は高級感半端ない。本体、ケースともにデザインに統一感が感じられて過去のSONY製品のデザインの中でも好きな部類に入ります。
まずケース。下部のグレーのところは少しマットな手触りで、鞄の中にずっと入れておくと黒いのがつきそうな感じがあります。上部の蓋の部分はプラスチックですが、高級感があります。
ネットではこの蓋の部分に傷が入りやすいという意見もあり、早速保護シートみたいなものもAmazonで売られているみたいです。美しいデザインなだけに傷つくとショックですから、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
次に本体。さらさらした手触りで、やはり高級感抜群です。前世代機にあたるWF-1000Xでは「耳からカナブン」と揶揄されていましたが、今回はそんなこと言わせません。ちゃんとデザイン面で大幅に進化しています。
AirPodsと比べると大きい
ケースに関してはAirPodsの縦横ともに1.5倍くらいの大きさ。ポケットにギリギリ入るけれどもふくらみが気になるレベルです。
本体は想像より大きいですが、すぐサイズ感に慣れます。ただ、AirPodsとの比較となるとやっぱり大きいし、重たいです。
しばらく使用して、イヤホンは違和感なく使えているのですが、ケースの大きさがやっぱり気になってしまいました。外出時にポケットに突っ込むみたいなような持ち歩き方はできません。AirPodsから乗り換えようと思っている人は一度家電量販店で実物を見に行ってみて大きさを確認したほうがいいかもです。
写真だと大きい感じが伝わりにくいので、手に持った写真を撮ってみました。WF-1000XM3のケースの大きさがなんとなく伝わっていればいいな。
良い音=疲れない
僕は今までいろんなイヤホンを使ってきましたが、良い音ってよくわかりません。よく言われる「低音が〜。」とか「高音が刺さる」とか本当によくわかりません。
でも僕の中で一つだけ良い音というか好きなイヤホンの特徴があります。それは長時間聴いてても疲れないことです。
このイヤホンはまさにそれ。長時間つけてても耳が痛くなることもないですし、装着感が不安定にあることもありません。音に関してもSONYの他のイヤホンのように低音が強く出ているわけでもないですが、逆にそれが良い。低音ドンドンは疲れちゃいますからね。
音に関して詳しいことは言えませんが、僕の基準だとWF-1000XM3は良い音だと思います。
ノイズキャンセリング≠静寂
最初はこんなもんかって思っていましたが、使い続けているとノイズキャンセリングの存在感の大きさに気がつかされます。特に普段使いするなら電車の中。車内のゴーっていう音がなくなります。電車の中ってこんなにうるさかったんだなって。
でもここで勘違いしてほしくないのはノイズキャンセリングというのは雑音を「無」にする機能ではないということ。イメージとしては雑音を雑音で蓋をする機能です。なので、ノイズキャンセリング時には小さなサーって音がします。これでいろんな雑音がボヤッとさせます。でもこれで雑音が消えたと感じてしまうのは不思議です。原理はよくわかりませんが、ちゃんと効いてるって感じがあるので大満足です。
購入当時はそんな期待していなかったノイズキャンセリングですが、性能は期待以上で、このイヤホンを使う上で欠かせない機能だと思います。
ちょっと余談ですが。
本機にはノイズキャンセリングの逆の機能も有しています。アンビエントサウンドといって、周囲の音を取り込む機能です。これ使う機会は少ないですが、結構面白くて。耳の穴を塞がないイヤホンambieのイヤホンをはめている時のような感覚で購入して3日間くらいは楽しめました。
タッチ操作は改良の余地あり
物理ボタンがなくてイヤホンにあるのはタッチセンサーのみ。ここで再生停止から曲戻し曲送り、ノイズキャンセリングON、OFFができます。
が、これが少し自由に操作できる感じがしません。二回タップしたと思っても一回タップとして認識されていたり、そもそもタッチセンサーの位置をうまく触れないことがあります。使っていて不満を感じる部分としてはこの部分が一番です。
買って良かったって思える完成度
25,000円を超える高額商品。買い物失敗したらかなり痛い。でもWF-1000XM3はそんなこと杞憂に過ぎませんでした。
ワイヤレスイヤホンとして不満のない接続安定性。
有線イヤホンとも張り合えるレベルの音質。
移動時間でも純粋に音楽を楽しめるノイズキャンセリング機能。
2,3日は充電しなくても快適に使えるバッテリー性能。
持ってて所有感を満たされるSonyロゴの入ったデザイン。
こんな充実した性能を持った製品に際立った不満なんてある訳ありません。もちろん上で紹介しているように操作性のしづらさや防水にして欲しかったっていう部分はもちろんあります。でもそれらはあくまでオプションでワイヤレスイヤホンとしての根幹の性能部分がちゃんとしている本製品に不満などなく、満足感しかありません。
おそらく今年の年末投稿予定の「今年買って良かったモノランキング」に載ることは間違いないです。